あたし達は自然と横に並びながら歩いた。





「名前。」




「え?」




「名前なんだ?」




「雨深…。あんたは?」




「鷲(しゅう)。

鳥のわしって書いてしゅうだ。漢字は?」





「雨に、深いって書いてうみ。」




「そうか…。」







< 18 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop