雨
「お前、面白いな。こんな人相悪い奴に会いたかったのか?」
ふざけんなとでも言いたそうな顔で笑った。
「確かにあなたは怖く見える顔をしているかもしれない。
でも、昨日助けてくれたでしょ。
悪い人だったら、家を教えた時点で何かしてくるはずだし。」
「じゃあ何で家なんか教えたんだよ。」
答えに詰まった。
なんで、なんてわからなかったから。
「わからないけど。
ただ…、なんだか大丈夫な気がしたの。」
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