「転校?・・・・・・そか。」







鷲は眉間にしわを寄せてこっちを向いたが、すぐに前に向き直った。






「聞かないの?」





「お前が何も言わないならいい。」










「別に言いたくないわけじゃなくて、・・・・・・なんていうか。」








「だからいいよ。お前が・・・、雨深が俺に言いたいって思ったら言え。」













暗闇でよく見えなかったけど、鷲はすごく優しそうな顔で微笑んだ気がした。





< 54 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop