雨
たるいと思い寝ようとすると
前の席に座っていた金髪の男がしゃべりかけてきた。
「俺、柴田大輔(しばた だいすけ)。よろしくね、雨深ちゃん!」
名前を呼ぶな。
うざい奴だ。それが第一印象だった。
「………ん。」
それだけ言うと机に突っ伏した。
「ねえねえ、寝ちゃうの?もっとお話しようよ。」
男のくせにキモイしゃべり方すんな。めんどくさいな。
「・・・勝手にしゃべってれば。」
「そう言わずにさぁ~。」
こいつはさっぱり諦める気持ちはないらしい。
まあ、無視しておけばいいか。
「…あれれ?雨深ちゃんシカトォ~?まいっか、おやすみぃ~。」
だから語尾を伸ばすな。気持ち悪い。ま、いいか…寝よ。