たるいと思い寝ようとすると

前の席に座っていた金髪の男がしゃべりかけてきた。





「俺、柴田大輔(しばた だいすけ)。よろしくね、雨深ちゃん!」




名前を呼ぶな。

うざい奴だ。それが第一印象だった。





「………ん。」



それだけ言うと机に突っ伏した。



「ねえねえ、寝ちゃうの?もっとお話しようよ。」




男のくせにキモイしゃべり方すんな。めんどくさいな。



「・・・勝手にしゃべってれば。」



「そう言わずにさぁ~。」





こいつはさっぱり諦める気持ちはないらしい。

まあ、無視しておけばいいか。






「…あれれ?雨深ちゃんシカトォ~?まいっか、おやすみぃ~。」





だから語尾を伸ばすな。気持ち悪い。ま、いいか…寝よ。










< 7 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop