雨
「俺んちは普通だ。」
横を見上げると、目も合わさずに即答された。
てか、普通なんだ。
「クッ。」
「プッ。」
「クスッ。」
「フッ。」
えっ……
なんでみんなそろって笑いをこらえているんですか?
「なんで笑ってんの?
今、変なことあった?」
「いや、変なことっていうか…。
はははは!!超ウケる。」
あの、光輝くん。
自分だけで笑われても…。
「だから、鷲さんの家は普通じゃないんだってぇ~!!
お父さんは社長さんだし!」
光輝くんにつられて
爆笑していた大輔が言った。