雨
あたしは屋上を目指した。
ギィィィッ・・・
屋上へと続くと思われるドアは、かなりサビついていた。
そこには真っ青な空が広がっていた。
「きれぇ。久々に見たな…こんな空…。」
あたしは一番隅の柵に寄りかかって座った。
なぜか生まれた頃からここにいたかのように、しっくりときた。
そうしてしばらくボーっとしているとチャイムが鳴った。
不良の学校でもチャイムって鳴るんだ…。
そこで昼食を忘れていたことに気づいた。
「そういえば腹減ったかも…。」