君ニ花ヲ…
「たぶんあいつはまだ自分から好きになったことないんやろうな。だって今回も相手から言われて付き合ったみたいやし」


「うーん、そうかもねえ。」


しばし、考え込んで無言になる二人。





「あっ!」


「なんや?なんか思いついたか?」


「いいこと考えた。ソラに美咲を紹介してみようかな」


「美咲って、愛子といつも一緒にいる子か?」


「そう。狩野美咲。黒髪のロングでパッチリ二重の色白の子よ。美咲は性格的にもソラと合うと思うんだけどなあ」


「ほんまか!?」


勇太郎は目を輝かせて愛子を見た。



「俺はソラとは小学校からの大親友やし、ちゃんと恋愛してもらいたいねん。あ、ちょうど来週部活休みやな」



「確か来週の火曜日だったかな・・・」


愛子は鞄から水色の手帳を取り出し部活の練習スケジュールを確認する。


「うん、休みだよ」



「よし、ほんなら来週の火曜日に作戦実行や!!」



「そうだね!」



愛子と勇太郎は顔を見合せて微笑みあった。
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