君ニ花ヲ…
「ねえ、美咲。今日の放課後ちょっと付き合ってくれない?」
火曜日の朝、さっそく愛子はあの作戦実行に移っていた。
「えっ?いいけど、愛子は部活は?」
「今日は久しぶりの休みなの」
「そっか」
「ほら、この前、スタバで新しいの出たじゃん?あれ飲みたくてさ」
「ああ、あの苺味の・・・」
「そう、あれおいしそうじゃん」
「あたしも飲みたいって思ってた」
美咲も笑顔で愛子に同意する。
「ホント?よかった。じゃあ、放課後行こうね!あ、もうすぐ授業始るからあたし自分の席に戻るわ」
愛子もにっと笑って美咲に手を振り、自分の座席へと戻って行った。