君ニ花ヲ…
やがて放課後になる。

「美咲、行こっか!」

「そうだね」


美咲と愛子は駅の近くのスタバに向かった。


「んー、何飲もっかなあ?」

「え?苺のやつじゃないの?」

「あ!そうだった…」


愛子は少し焦りながらも何とかその場を取り繕った。


「うーん、人多いねえ。席あるかなあ」

スタバについた美咲は人の多さに驚く。


「どっか空いてないかな?」


愛子は周りを見回る振りをする。


「あ!!勇ちゃん!!」


愛子は奥の席にいた勇太郎の姿をまるで偶然見かけたように声を上げた。


「お、愛子!席空いてないんだったら、ここ座れよ!」


勇太郎は愛子たちに向って手を振る。


「ねえ、美咲!席空いてないし、勇ちゃん達の席に座らせてもらおっか」


「うん…」


笑顔で言う愛子に美咲はうなずいた。
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