恋のA教室



そして3時間の講義も終わった。

「椎奈…ちょっと相談があるんだ」


「うんっ!いいよ☆ちょっと待っててね」



椎奈は急いで準備をし出した。

こいつとは幼なじみ。

しかも家が隣。


不思議な事にこいつに恋心を持った事は一回もない…


それはこいつも同じ…

こいつには彼氏がいる。



「お待たせ☆行こう」

「おぅ」

俺達は5教を出た。

するとCクラスも終わったみたい…

俺はCクラスとなると…必ず探してしまう。

名前も知らないあの子の事を…






あっ。いた…


また笑ってる…


その瞬間…


「あこ――――――――!!」

と叫び、椎奈が走って行った。


椎奈が走って行った人は…














あの子だった…


“あこちゃん”なんだ…

初めて知った。

「しいなー!」

2人は抱きあった。正確に言うと3人だな…

「久しぶりじゃん!美紗!!」

「久しぶり☆もう、うち忘れるなんて最悪―!」

3人はとても仲が良いみたい。

「ねぇねぇ…椎奈の後ろにいる子って彼氏?」

俺だよね…

あっ…あこちゃんと目があった。

あこちゃんはニコッって微笑んでくれた。
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