恋のA教室



だけど、それよりびっくりしたのがこいつがモデルになりたかったって事なんだ…

俺は姉ちゃんを見てカッコイイとは思う事があるものの絶対になりたいとは思わない…

たまに帰って来る姉ちゃん。けど…もう見るたびに痩せていて、最近太ったって喜んでいるものの俺と体重は5キロぐらい違う。


そんな姉ちゃんを見てたらなりたいなんて思わない。

実は母さんが元ミスグランプリでモデルをやっていた。

けど姉ちゃんがモデルになると言い出した時は父さんは即OKしたけど…一番反対してたのは母さんだったー


大変だし、しんどいし…やめたい事だってあったのよって何回も…

けど、姉ちゃんはモデルになった。

もちろん母さんの事は秘密で…




「だから…俺、今日で予備校は辞める。大学行かずに芸能界で頑張る。学校は3月まで頑張る。父さんが校長だし、おまけして卒業させてやるって言ってくれたから…けど…これはお前と寛貴と椎と愛心ちゃんだけの秘密にしてくれないかな…俺頑張るから!」

もうこうなったら応援するしかないか…

「おう!頑張れ!俺はお前の親友だからな!一番応援してる」

そして俺たちはハイタッチをして教室に戻った。

案の定先生にはめちゃくちゃ怒られたし、みんなはなんで?みたいな顔するし…
< 28 / 177 >

この作品をシェア

pagetop