恋のA教室
助けて… ☆愛心☆
「俺に逆らったらお仕置き」
そう言って海斗はニヤリッと笑った。
怖い…怖いよ…
怖いからあたしは後退りをした。
なのに…狭い道だから…
1歩後退りした所で…
もう行き止まり。
海斗はニヤッと笑って…
次の瞬間…海斗はキスをしてきた…。
イヤッ…怖いよ…
助けて…
えっ…なんか入って来た…
もしかして…これって舌?
もう…イヤだよ…
あたし…なんで好きでもないひとと…キスなんて…しかもディープキスなんて…
その時…
「ブスッ」
次の瞬間…唇が離れた。
誰かが…助けてくれた…
あたしは恐怖からまのがれた…
いつの間にか泣いていた…
怖かった…
「いった!なにするんだよ!」
「お前な…相手は泣いているのに…酷いのにもほどがあるだろ!?」
この声って…
でもあたしには考えられない…
涙がとまらなくて…
「第一!お前誰!?」
「俺?愛心の彼氏」
“彼氏”なんて言われたけど…
今のあたしには聞こえない。
「チェッ。お前…覚えとけよ」
そう言って海斗は去って行った。
「ふぇ…っ…ふぇ…」
次の瞬間…
ふわっ
誰かに抱きしめられた…
「怖かったな…来るのが遅くてごめんな…泣きたいだけ泣け」
その優しい言葉に涙はとまる事を知らずにどんどん溢れてくる。