恋のA教室
男の子の過去 ☆愛心☆
「愛心☆食べよう」
「うんっ」
今はお昼休み。
「いい?」
「「いいよ」」
そう現れたのは結衣だ。
結衣も同じ予備校に通ってる。
「あぁ―疲れ「「愛心ちん☆呼んでる」」
「はぁ…い」
あたしは食べかけてたお弁当を閉める。
この動作が最近めちゃくちゃ多い…
「行ってきます…」
はぁ―行きたくないなぁ…
だってたぶん告白だもん…
「モテる女は大変だね」
ぱっと見ると椎名と結衣がニヤニヤしながらこちらを向いていた。
あたしはあの2人を無視して扉へ向かった。
すると…そこにいたのは…
名前を聞かなくても分かる。
高2で一番のモテ男…
宮川 隼人だった…
「先輩ちょっといいですか?」
「うん…」
あたしは隼人の後ろを歩いて行く。
しばらくして連れて来られた場所は…
屋上だった。
ギィー
屋上のドアを開けた宮川くんは屋上に入ったすぐの所で立ち止まり話始めた。
「単刀直入に言わせて頂きます。俺は先輩の事が好きです」
やっぱり…
でもあたしの解答は決まってる。
「ごめん…」
すると宮川くんは言った。
「先輩彼氏いないでしょ?だったらなんで?なんでですか!」
宮川くんの言う通りだよ…
あたしは彼氏も好きな人もいない…