死神と31日間の恋
ユメノは俺に手を強く握り締めた
「俺さぁもう助からないんだってさ」
【知ってる、私は死神よ】
「そうだった・・・」
【ナツの両親は?どうしていないの?】
「今は仕事中、俺の手術代だって、もう死ぬのにな」
【・・・ナツは死にたい?今にでも死にたい?このつまらない世界から出たい?】
「そうだな、今すぐにでもそうしたい」
ユメノは眉間にしわを寄せた
「って、昔の俺はそう思ったかもな、今は生きたい」