死神と31日間の恋
生命
―――死―――
あれから何年たったんだろうか
私は相変わらず死人の魂をあの世に送っている
私は今電柱にもたれている
【・・・はぁ・・・ッ?!】
ナツ?
目の前を独りの男の子が通っていった
見た目は5歳くらいだろう
雰囲気が似ていた
「・・・?お姉ちゃんきれいだねっ」
無邪気に男の子は話しかけてきた
【そう、ありがとう、君名前は?】
「※※※※※」
男の子はそういうと「お母さん」のところへ走っていった
【・・・ナツ・・・また、会えたね】
私は男の子の背中を見ながらそういった
夏の風が私を包んだ
―――死―――