エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
学校でもすでにウワサが広まっていて、まだ話した事のないクラスメートたちも近づいてきて皆、異口同音に
「命センパイとつきあっているの?」
と聞いてきた。
つきあっているか!?と言われれば
「ハイ。つきあってます。」
とは言えない。
正式に告られたわけじゃないし、まだ命も自分の話を聞いて欲しいがもう少し気持ちの整理がついてから‥と言っていた。
モチロン告白されればつきあうだろうが、まだ今はその段階じゃないのだ。
火菜はただ
「仲良くなっただけだよ。」
と言うしかなかった。
それを聞いて騒ぎもいくらかはおさまって、仲良しのサクラも特に質問してくるでもなかった。
火菜は少し落ち着いたが、その出来事を境に火菜とサクラに近づいて来る女子がいた。
彼女は『柏木 まり』というクラスのムードメーカー的存在の女子で目立っていて友達も多いようだった。
そのマリが急に近づいてくるのは命が目当てだと火を見るより明らかだったので、サクラはそっけなく対応していたが火菜は歓迎した。
サクラが
「あいつ、命センパイが好きなんだよ!それで急に火菜に接近してきてなんかウザイよ。」
火菜に忠告するが、火菜はそれを気にする風でもなく
「別にいいじゃん。友達が増えるのはうれしいし。」
と言った。
いじめられっ子の習性かもしれないがサクラはマリの真意が気になっていた。
「命センパイとつきあっているの?」
と聞いてきた。
つきあっているか!?と言われれば
「ハイ。つきあってます。」
とは言えない。
正式に告られたわけじゃないし、まだ命も自分の話を聞いて欲しいがもう少し気持ちの整理がついてから‥と言っていた。
モチロン告白されればつきあうだろうが、まだ今はその段階じゃないのだ。
火菜はただ
「仲良くなっただけだよ。」
と言うしかなかった。
それを聞いて騒ぎもいくらかはおさまって、仲良しのサクラも特に質問してくるでもなかった。
火菜は少し落ち着いたが、その出来事を境に火菜とサクラに近づいて来る女子がいた。
彼女は『柏木 まり』というクラスのムードメーカー的存在の女子で目立っていて友達も多いようだった。
そのマリが急に近づいてくるのは命が目当てだと火を見るより明らかだったので、サクラはそっけなく対応していたが火菜は歓迎した。
サクラが
「あいつ、命センパイが好きなんだよ!それで急に火菜に接近してきてなんかウザイよ。」
火菜に忠告するが、火菜はそれを気にする風でもなく
「別にいいじゃん。友達が増えるのはうれしいし。」
と言った。
いじめられっ子の習性かもしれないがサクラはマリの真意が気になっていた。