エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
火菜と命が話しを済ませて教室に戻ろうとすると、何やら教室の空気が張り詰めている。
二人は中に入らずに廊下ででそれを見ていた。
すると沈黙していたサクラが口を開いた。
「火菜がみんなに黙っていた事は悪い。私はそんな火菜を…………でも仕方ないと思うよ。火菜の立場になればね。火菜は悪くない!」
(やはり私は友達を悪者になんか出来ない……例えまたイジメにあったとしても…!)
そうきっぱりとサクラが言うのでマリは逆上するしかなかった。
「あぁ〜そぉ!サクラあんたね〜私に逆らう気!?」
それを見ていた火菜はたまらずに教室に入ろうとするのを命が止めた。
するといきなり声をあげたのは別の女子だった。
「ねえ!もうこんなの止めようよ。悪者探しして、またイジメるの? 私はもうそんなのイヤ!!」
すると別の女子も、
「そうだよ!そりゃあ社会に出ても人間関係があるところには大なり小なり上下関係が出来るのは分かってるよ。でも、ここにはみんなそれぞれ心に傷を持った者たちが集まっているのに、またイジメなんて止めよう!」
二人は中に入らずに廊下ででそれを見ていた。
すると沈黙していたサクラが口を開いた。
「火菜がみんなに黙っていた事は悪い。私はそんな火菜を…………でも仕方ないと思うよ。火菜の立場になればね。火菜は悪くない!」
(やはり私は友達を悪者になんか出来ない……例えまたイジメにあったとしても…!)
そうきっぱりとサクラが言うのでマリは逆上するしかなかった。
「あぁ〜そぉ!サクラあんたね〜私に逆らう気!?」
それを見ていた火菜はたまらずに教室に入ろうとするのを命が止めた。
するといきなり声をあげたのは別の女子だった。
「ねえ!もうこんなの止めようよ。悪者探しして、またイジメるの? 私はもうそんなのイヤ!!」
すると別の女子も、
「そうだよ!そりゃあ社会に出ても人間関係があるところには大なり小なり上下関係が出来るのは分かってるよ。でも、ここにはみんなそれぞれ心に傷を持った者たちが集まっているのに、またイジメなんて止めよう!」