エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「じゃあ 代わるね。」
一呼吸あって命が緊張した声で出た。
「…初めまして‥松下と言います。源さん、よろしくお願いします。」
「おうっ。よろしくな。でも一つだけ聞いてもいいか?…火菜のどこに惚れた?」
「……ハイ。ものすごく気が強くて、だけど弱いとこって言うか、人の気持ちをよく考えるけど、正直で素直なとこですかね…。」
「ヒュー♪」
源は口笛を吹いて
「イヤ〜君、短期間でそれだけ火菜を理解してるなんてエライよ。じゃあ色々と訳ありな事も承知してるんだろう!?火菜はそういう事を隠して人とつきあったりするヤツじゃないから…。」
「はい。生い立ちから本当の名前まで知ってます。」
「……そう。重くない?」
「かなり驚きました。でも逆にそういう事の一つ一つが今の火菜を作ってるんだし、二人で抱えたら全然重くないです。ついでに俺の荷物ものっけちゃったけど、火菜はたくましいし。」
源はいきなり大笑いすると
「いや失敬。それだけ理解してくれてるんなら大丈夫だな。火菜を頼んだよ。」
またしても源の頬を涙が伝って流れ落ちていた。
一呼吸あって命が緊張した声で出た。
「…初めまして‥松下と言います。源さん、よろしくお願いします。」
「おうっ。よろしくな。でも一つだけ聞いてもいいか?…火菜のどこに惚れた?」
「……ハイ。ものすごく気が強くて、だけど弱いとこって言うか、人の気持ちをよく考えるけど、正直で素直なとこですかね…。」
「ヒュー♪」
源は口笛を吹いて
「イヤ〜君、短期間でそれだけ火菜を理解してるなんてエライよ。じゃあ色々と訳ありな事も承知してるんだろう!?火菜はそういう事を隠して人とつきあったりするヤツじゃないから…。」
「はい。生い立ちから本当の名前まで知ってます。」
「……そう。重くない?」
「かなり驚きました。でも逆にそういう事の一つ一つが今の火菜を作ってるんだし、二人で抱えたら全然重くないです。ついでに俺の荷物ものっけちゃったけど、火菜はたくましいし。」
源はいきなり大笑いすると
「いや失敬。それだけ理解してくれてるんなら大丈夫だな。火菜を頼んだよ。」
またしても源の頬を涙が伝って流れ落ちていた。