エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
命も感極まって泣いていた。
「…ハイ。二人で頑張っていきます。」
「本当にありがとな!火菜は俺の大事な娘だから…。じゃあもう一回、火菜に変わってくれる!?」
しばらく間があって、火菜が
「おっちゃん。ありがとう。本当にありがとう。でもおっちゃん?おっちゃんも何か話しがあったんでしょう?ゴメンね。私の事ばかり話して…。」
「いいや〜。俺の方は別に変わった事ないから安心していいぞ。」
「本当に!? それならいいけど…。」
「ああ 心配すんな! 後は勇が気掛かりだがな…。」
「そうだね!相変わらずだけどケータイは生きてるから必ずどこかで勇も生きてるよね!?」
「そのとおり。じゃあもう切るわ。また何かあったらすぐに連絡するんだぞ!!」
「うん。おっちゃんもね!?」
「ああ またな。」
源は電話を切ると空を仰いで涙を止めようとしたが、まだ水栓は閉じそうになかった。
続け様に勇へと発信してみるが、やはりいつもの様に応じるのはオペレーターの声だった。
しかし、源はそれに向かって
「なあ〜勇。どこにいる?二人で火菜の事、見守っていこうな! ていうかもし俺が消されたら火菜の事頼んだぞ!!」
と心の叫びを口にした。
「…ハイ。二人で頑張っていきます。」
「本当にありがとな!火菜は俺の大事な娘だから…。じゃあもう一回、火菜に変わってくれる!?」
しばらく間があって、火菜が
「おっちゃん。ありがとう。本当にありがとう。でもおっちゃん?おっちゃんも何か話しがあったんでしょう?ゴメンね。私の事ばかり話して…。」
「いいや〜。俺の方は別に変わった事ないから安心していいぞ。」
「本当に!? それならいいけど…。」
「ああ 心配すんな! 後は勇が気掛かりだがな…。」
「そうだね!相変わらずだけどケータイは生きてるから必ずどこかで勇も生きてるよね!?」
「そのとおり。じゃあもう切るわ。また何かあったらすぐに連絡するんだぞ!!」
「うん。おっちゃんもね!?」
「ああ またな。」
源は電話を切ると空を仰いで涙を止めようとしたが、まだ水栓は閉じそうになかった。
続け様に勇へと発信してみるが、やはりいつもの様に応じるのはオペレーターの声だった。
しかし、源はそれに向かって
「なあ〜勇。どこにいる?二人で火菜の事、見守っていこうな! ていうかもし俺が消されたら火菜の事頼んだぞ!!」
と心の叫びを口にした。