エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「俺はどの道、逃げられっこないからアンタのこれからの処遇について考えてみたんだが……方法はひとつしかないと思うんだ…」
野田はそこまで言うと話しを切った。
出来ればこのまま、弥生と旅を続けたいのだ!!
モチロンそれは許されない事だけど………。
弥生もそんな野田の気持ちが痛い程分かっているのでその先をと促すのは気が引けたが……仕方がない。
「どんな方法ですか?」
「あぁ 中条家と『取引き』するのさ!」
野田の口から出た思いがけない言葉……。
「どう、取引きすればいいんですか?」
弥生には皆目見当がつかないので、聞いてみるしかない。
「つまり、アレだ〜。中条家にとってはその暴露のデータが手に入れば何もお前たちを葬る必要はないわけだ。」
「そうですね。そうでしょうけど…。」
「子供たちを始末するために臓器売買の俺みたいなブローカーを雇ったわけだが、それももう必要ないだろう。別に金に不自由してる訳じゃないんだから…。要は、お前たち三人があの屋敷に監禁されていたという事情を絶対に話さないと約束すればいいんだ!」
そこまで聞くと弥生にも話しが見えてきて
「なるほど!わかりました。私たちは口をつぐむ代わりに“自由”を要求するのですね!!」
野田はやっと笑顔になって
「そう!その通り。」
と頷いた。
野田はそこまで言うと話しを切った。
出来ればこのまま、弥生と旅を続けたいのだ!!
モチロンそれは許されない事だけど………。
弥生もそんな野田の気持ちが痛い程分かっているのでその先をと促すのは気が引けたが……仕方がない。
「どんな方法ですか?」
「あぁ 中条家と『取引き』するのさ!」
野田の口から出た思いがけない言葉……。
「どう、取引きすればいいんですか?」
弥生には皆目見当がつかないので、聞いてみるしかない。
「つまり、アレだ〜。中条家にとってはその暴露のデータが手に入れば何もお前たちを葬る必要はないわけだ。」
「そうですね。そうでしょうけど…。」
「子供たちを始末するために臓器売買の俺みたいなブローカーを雇ったわけだが、それももう必要ないだろう。別に金に不自由してる訳じゃないんだから…。要は、お前たち三人があの屋敷に監禁されていたという事情を絶対に話さないと約束すればいいんだ!」
そこまで聞くと弥生にも話しが見えてきて
「なるほど!わかりました。私たちは口をつぐむ代わりに“自由”を要求するのですね!!」
野田はやっと笑顔になって
「そう!その通り。」
と頷いた。