エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
サムはやっとの思いで勇に別れの言葉を口にした。
しかし勇は、
「サムさん。泣かないで。アラシがきても ぼくはどこにもいかないよ。だってサムさんはぼくを助けてくれたでしょ。 だからぼくはどこにもいかないよ。」
たどたどしい口調だがハッキリと主張した。
「ありがとう勇。俺も本当ば、勇ともこの家とも離れたくはないんだ。そうだな。明日になれば台風が逸れるかもしれない。今はそう願うよ。」
勇はニッコリ微笑んだが、心の中では嵐と聞いて、火菜と母の心配をしていた。
ふたりとも、今は行けないけど、ぼくが必ず助けに行くからね。
だから ぼくのこと わすれないで かならず 行くからね。
そう、勇は心の中で何度も叫んでいた。
しかし勇は、
「サムさん。泣かないで。アラシがきても ぼくはどこにもいかないよ。だってサムさんはぼくを助けてくれたでしょ。 だからぼくはどこにもいかないよ。」
たどたどしい口調だがハッキリと主張した。
「ありがとう勇。俺も本当ば、勇ともこの家とも離れたくはないんだ。そうだな。明日になれば台風が逸れるかもしれない。今はそう願うよ。」
勇はニッコリ微笑んだが、心の中では嵐と聞いて、火菜と母の心配をしていた。
ふたりとも、今は行けないけど、ぼくが必ず助けに行くからね。
だから ぼくのこと わすれないで かならず 行くからね。
そう、勇は心の中で何度も叫んでいた。