エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
次に早かったのは弥生だった。
弥生は外が明るくなる頃に起きだして、身仕度を整えると野田のノートパソコンの前に陣取った。
念のため望に教えた掲示板に書き込みがないかチェックしたが、空振りと分かるとまたパソコンと睨めっこする。
そして5分後にはまたチェックしてみるがまたハズレ。
そんな事を繰り返してみても野田は一向に起きる気配がないので、なんとなく弥生はムカついてきて
「野田さ〜ん! このパソコン壊れてないですか!?」
と野田を起こして巻き込む事にした。
野田にはそれがピンときて
「あんた〜手紙出したの昨日だろ!それにどんなに郵便局の配達員が頑張ってもこんなに早く手紙が届くわけないだろ。新聞じゃないんだから…。」
とワザと突き放してみた。
そう言われると弥生も落ち着いてきて
「ですよね。舞い上がってました。冷静にならなくちゃですね。」
と言いながら、それでもまだ起きる気配のない野田を弥生は目を細めて責めてみる。
「だから!まだ時間はあるって!何ならココに来る?」
野田がそう言って布団を上げて中に入るよう手招きする素振りをみせたが、返ってきたのは弥生の投げた枕で顔面直撃のナイスコントロールだった。
ただし野田は倒れながらも両手でピースを作って
「ストラ〜イク!!」
と叫ぶボケのサービスは忘れなかったが…。
弥生は外が明るくなる頃に起きだして、身仕度を整えると野田のノートパソコンの前に陣取った。
念のため望に教えた掲示板に書き込みがないかチェックしたが、空振りと分かるとまたパソコンと睨めっこする。
そして5分後にはまたチェックしてみるがまたハズレ。
そんな事を繰り返してみても野田は一向に起きる気配がないので、なんとなく弥生はムカついてきて
「野田さ〜ん! このパソコン壊れてないですか!?」
と野田を起こして巻き込む事にした。
野田にはそれがピンときて
「あんた〜手紙出したの昨日だろ!それにどんなに郵便局の配達員が頑張ってもこんなに早く手紙が届くわけないだろ。新聞じゃないんだから…。」
とワザと突き放してみた。
そう言われると弥生も落ち着いてきて
「ですよね。舞い上がってました。冷静にならなくちゃですね。」
と言いながら、それでもまだ起きる気配のない野田を弥生は目を細めて責めてみる。
「だから!まだ時間はあるって!何ならココに来る?」
野田がそう言って布団を上げて中に入るよう手招きする素振りをみせたが、返ってきたのは弥生の投げた枕で顔面直撃のナイスコントロールだった。
ただし野田は倒れながらも両手でピースを作って
「ストラ〜イク!!」
と叫ぶボケのサービスは忘れなかったが…。