エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「あなた 起きて下さい。」
命の母親は一向に起きる気配のない夫に苛立ち、体を激しく揺すって声を掛けた。
「なんだよ〜まだ早いだろ。」
命の父親は訴えたが、その願いは虚しく、いきなり窓を開けられ吹き込む強風に驚き、仕方なく上体を起こした。
「分かってるでしょう。台風が近づいてるんです。早く出発しないと。もし今日行けないとまたあの子を傷つけますよ。」
「ああ そうだな。朝食はいい。着替えたらすぐに出発しよう。」
そういいながら命の父親は洗面所に向かった。
命の母親は一向に起きる気配のない夫に苛立ち、体を激しく揺すって声を掛けた。
「なんだよ〜まだ早いだろ。」
命の父親は訴えたが、その願いは虚しく、いきなり窓を開けられ吹き込む強風に驚き、仕方なく上体を起こした。
「分かってるでしょう。台風が近づいてるんです。早く出発しないと。もし今日行けないとまたあの子を傷つけますよ。」
「ああ そうだな。朝食はいい。着替えたらすぐに出発しよう。」
そういいながら命の父親は洗面所に向かった。