エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「やっぱり来るわね。」
先に起きだした美佐子は全裸の上に取り敢えずバスローブを身につけて横にいる黒沢に言った。
「そのようですね。直撃は避けられないみたいで…。」
黒沢は頭上のラッキーストライクを一本取り出して火を付けた。
「でも良かったわ。あと少しで源に辿り着きそうじゃない。さすがシン。アナタの機転のおかげよ。」
美佐子はそう言うと黒沢のたばこを取り上げて自分も思い切り白煙を吸い込んだ。
「いや。最初はうまく騙されました。でもよくよく考えてみると、どうも腑に落ちない。熱中症で死にかけた所を俺は足げにしたんですよ。それをアイツは回復したと戻ってきた。おかしい。裏がある。そう睨んだ所にシンガポールに発信している電波をキャッチした。おかげでこちらは源の居場所が手に取るように分かるようになった。」
少し自慢気に黒沢が語り口調で言った。
「裏切り者は許さない…。そうそう今日は早い時間に父を見舞う事にするわ。何か大事な話があるそうよ。」
「分かりました。お供しますよ姫。」
黒沢は美佐子の腰をグッと引き寄せるとバスローブの紐を解きだした。
「またなの。タフね!」
美佐子も黒沢の耳たぶに軽く噛み付いていった。
先に起きだした美佐子は全裸の上に取り敢えずバスローブを身につけて横にいる黒沢に言った。
「そのようですね。直撃は避けられないみたいで…。」
黒沢は頭上のラッキーストライクを一本取り出して火を付けた。
「でも良かったわ。あと少しで源に辿り着きそうじゃない。さすがシン。アナタの機転のおかげよ。」
美佐子はそう言うと黒沢のたばこを取り上げて自分も思い切り白煙を吸い込んだ。
「いや。最初はうまく騙されました。でもよくよく考えてみると、どうも腑に落ちない。熱中症で死にかけた所を俺は足げにしたんですよ。それをアイツは回復したと戻ってきた。おかしい。裏がある。そう睨んだ所にシンガポールに発信している電波をキャッチした。おかげでこちらは源の居場所が手に取るように分かるようになった。」
少し自慢気に黒沢が語り口調で言った。
「裏切り者は許さない…。そうそう今日は早い時間に父を見舞う事にするわ。何か大事な話があるそうよ。」
「分かりました。お供しますよ姫。」
黒沢は美佐子の腰をグッと引き寄せるとバスローブの紐を解きだした。
「またなの。タフね!」
美佐子も黒沢の耳たぶに軽く噛み付いていった。