エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
美佐子は大輔に詰め寄った。
「私はイヤです。こんなのって……」
「ほぅ。ブライドが許さんと言いたいか!? しかし、たとえ源に行き着いたとしても、アイツは自分の命を張ってあの子らを助けたんだ。居場所を吐くわけがない!それにその間にあのペンダントがマスコミに渡ればそこで終わりだ。中条は崩壊する。向こうも必死のハズだからな。」
そこまで言われると美佐子も
「お父さまの考えはよく分かりました。少し、黒沢と二人で話してもいいですか?」
と萎らしくなったようだった。
「ああ。話せばイイ。ただしお前は私の地盤を引き継いで政治家になると言ったんだぞ。もし今でもそのつもりならワシの考えが理解出来ると信じているぞ。」
「10分。いや5分で済みますから実印は返してもらいます。」
「ああ、いいだろう。」
美佐子はそれを受け取ると黒沢と共に廊下に出て、人気のない場所を探した。
「私はイヤです。こんなのって……」
「ほぅ。ブライドが許さんと言いたいか!? しかし、たとえ源に行き着いたとしても、アイツは自分の命を張ってあの子らを助けたんだ。居場所を吐くわけがない!それにその間にあのペンダントがマスコミに渡ればそこで終わりだ。中条は崩壊する。向こうも必死のハズだからな。」
そこまで言われると美佐子も
「お父さまの考えはよく分かりました。少し、黒沢と二人で話してもいいですか?」
と萎らしくなったようだった。
「ああ。話せばイイ。ただしお前は私の地盤を引き継いで政治家になると言ったんだぞ。もし今でもそのつもりならワシの考えが理解出来ると信じているぞ。」
「10分。いや5分で済みますから実印は返してもらいます。」
「ああ、いいだろう。」
美佐子はそれを受け取ると黒沢と共に廊下に出て、人気のない場所を探した。