エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「どう思うシン!?やっと!やっとで源を拘束出来そうなのに、私はこのまま引き下がるなんて修まらないわ!」
すると黒沢も同調して
「ですよね〜。取引なんてテレビドラマの見過ぎじゃないですか。恩赦でも与える気分ですかね。」
と茶化した。
「ただ弱きなだけよ。でも待ってよ!あの取引状に書いてあるのは弥生、勇、火菜の三人だけよね。弥生は逃亡者の野田と逃げてるからヘタすりゃ消される可能性もある。子供たちには正直興味はないわ。ただ目障りなだけでね。」
「そうだ!あの取引をしても何ら困る事はないじゃないですか。」
美佐子は急に目が輝いてきて
「そ〜うよね!私が始末するのは裏切り者たちよ。いいわ、取引しましょう!その間、源も泳がせるわ。その方が自分で日本に帰って来て楽だしね。いいわ!案外、いいじゃない取引も後々楽しめそうで…。」
「ですね!そしたらいよいよ野獣の出番ですね。」
「そうよ。三年も餌をやって飼ってるんだからそろそろ役立ってもらわないとね。」
「フフフッ」
「ハハハ」
二人の悪意に満ちた笑い声が静まりかえっている病院の階段でコダマした。
すると黒沢も同調して
「ですよね〜。取引なんてテレビドラマの見過ぎじゃないですか。恩赦でも与える気分ですかね。」
と茶化した。
「ただ弱きなだけよ。でも待ってよ!あの取引状に書いてあるのは弥生、勇、火菜の三人だけよね。弥生は逃亡者の野田と逃げてるからヘタすりゃ消される可能性もある。子供たちには正直興味はないわ。ただ目障りなだけでね。」
「そうだ!あの取引をしても何ら困る事はないじゃないですか。」
美佐子は急に目が輝いてきて
「そ〜うよね!私が始末するのは裏切り者たちよ。いいわ、取引しましょう!その間、源も泳がせるわ。その方が自分で日本に帰って来て楽だしね。いいわ!案外、いいじゃない取引も後々楽しめそうで…。」
「ですね!そしたらいよいよ野獣の出番ですね。」
「そうよ。三年も餌をやって飼ってるんだからそろそろ役立ってもらわないとね。」
「フフフッ」
「ハハハ」
二人の悪意に満ちた笑い声が静まりかえっている病院の階段でコダマした。