エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
火菜と命は男子寮と女子寮の間にある建物に来ていた。
この棟には、職員寮の他にトレーニングルームと談話室が完備されていて、面会者が訪れると談話室で面会するようになっている。
火菜と命は寮では一緒に居れないし、台風のせいで雨風が強く外にも出れないので、トレーニングルームで時間つぶしのために卓球をしていた。
二人とも、あまり集中は出来なかったがジッとしていられない気分なのだ。
しかし、台風は夕方の5時頃、最接近するらしくかなり雨風が強くなってきている。
「本当にこんな時に来るかな〜あの二人が…。」
命がカットサーブを打ちながら言った。
まだまだ卓球初心者の火菜はスピンがかかった球はまったく返せずに全部ネットに引っ掛けてしまうので、以前、命に
「私にそれはナシだよ!」
と言ってそれからはそういう火菜ルールだったのに、命は気が散漫していてつい、球をカットしていた。
ところが火菜も何か大事な事を忘れているのに、それが何か思いだせずにその事を考えていたので、命の反則に気付かずに何度もそれにやられていた。
「ふーっ 卓球止め!今度はエルゴを漕ごう!!」
命の号令で二人はエアロバイクに移動した。
この棟には、職員寮の他にトレーニングルームと談話室が完備されていて、面会者が訪れると談話室で面会するようになっている。
火菜と命は寮では一緒に居れないし、台風のせいで雨風が強く外にも出れないので、トレーニングルームで時間つぶしのために卓球をしていた。
二人とも、あまり集中は出来なかったがジッとしていられない気分なのだ。
しかし、台風は夕方の5時頃、最接近するらしくかなり雨風が強くなってきている。
「本当にこんな時に来るかな〜あの二人が…。」
命がカットサーブを打ちながら言った。
まだまだ卓球初心者の火菜はスピンがかかった球はまったく返せずに全部ネットに引っ掛けてしまうので、以前、命に
「私にそれはナシだよ!」
と言ってそれからはそういう火菜ルールだったのに、命は気が散漫していてつい、球をカットしていた。
ところが火菜も何か大事な事を忘れているのに、それが何か思いだせずにその事を考えていたので、命の反則に気付かずに何度もそれにやられていた。
「ふーっ 卓球止め!今度はエルゴを漕ごう!!」
命の号令で二人はエアロバイクに移動した。