エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
さすがの弥生もパソコンとの睨めっこには飽きてきた。
どんなに早く見積もっても、望が投函された手紙を見てパソコンの掲示板にカキコミをするのはお昼近くだろうと弥生にも分かっていた。
恐らく家にパソコンがないという心配はあまりないだろうが、ネットに繋いでなかったらとか、望がパソコン自体にあまり詳しくなくて掲示板にアクセスするのさえ分からなかったらと最悪の事態を想定したら、今日中にカキコミがあるのかさえ分からなかった。
その上、頼りの野田が
「今日、俺は、死にそうな気がする」
と言って未だに布団から出ようとしないのだ。
「野田さ〜ん。嫌な予感がするのは分かりますが、起きるだけ起きましょうよ!だってもし今、組織の人に踏み込まれたら浴衣姿で逃げられないですよ。」
弥生は励ますつもりでそう言ったのだが
「そうだな、死にしょう束が旅館の浴衣ってーのもなんか間抜けだよな。」
と野田が益々深みにはまっていくので、仕方なく弥生は意を決して立ち上がるとブラウスのボタンを外し始めた。
これには野田が驚いた。
「何?どうしたの?アンタも浴衣仲間になるのかい?」
野田が茶化して言ったが、弥生は躊躇する事なくブラも外して野田の布団に潜りこんだ。
「わっ!ちょっと何、何。俺そんなつもり……もあったけどいきなりの展開に反応するかな。」
どんなに早く見積もっても、望が投函された手紙を見てパソコンの掲示板にカキコミをするのはお昼近くだろうと弥生にも分かっていた。
恐らく家にパソコンがないという心配はあまりないだろうが、ネットに繋いでなかったらとか、望がパソコン自体にあまり詳しくなくて掲示板にアクセスするのさえ分からなかったらと最悪の事態を想定したら、今日中にカキコミがあるのかさえ分からなかった。
その上、頼りの野田が
「今日、俺は、死にそうな気がする」
と言って未だに布団から出ようとしないのだ。
「野田さ〜ん。嫌な予感がするのは分かりますが、起きるだけ起きましょうよ!だってもし今、組織の人に踏み込まれたら浴衣姿で逃げられないですよ。」
弥生は励ますつもりでそう言ったのだが
「そうだな、死にしょう束が旅館の浴衣ってーのもなんか間抜けだよな。」
と野田が益々深みにはまっていくので、仕方なく弥生は意を決して立ち上がるとブラウスのボタンを外し始めた。
これには野田が驚いた。
「何?どうしたの?アンタも浴衣仲間になるのかい?」
野田が茶化して言ったが、弥生は躊躇する事なくブラも外して野田の布団に潜りこんだ。
「わっ!ちょっと何、何。俺そんなつもり……もあったけどいきなりの展開に反応するかな。」