エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
翌日6月9日は本来、駿クンの誕生日で、二人の一ヵ月の記念日だった。
しかしその日は“イジメ”の始まった『最悪記念日』となってしまった。
昨日の普通科のワルたちは“亜梨砂”を中心にまとまっていて、入学以来、酒、煙草はモチロンの事、援交、カツあげ、そして万引きを一番の楽しみにしていた。
昨日、警察に通報した雑貨屋はオープン以来、亜梨砂たちの度重なる集団万引きに頭を痛め、警察に相談していた。
そこでたまたま昨日が『Xデー』となった訳だが、見張り役の深雪が私服警官に気付かなかったために現行犯として店の外に出た所を全員取り押さえられてしまった。
深雪は亜梨砂たちの報復が怖く自分のミスだと言えずに、たまたま店内にいた未来さんに罪をなすりつけたのだった。
そしてその誤った情報はあっという間に普通科全部に広まり、そこから電気・工学、看護科へと伝わるまで一日とかからなかった。
直接、耳に入らなかったのは当の本人の未来さんだけだった。
しかしその日は“イジメ”の始まった『最悪記念日』となってしまった。
昨日の普通科のワルたちは“亜梨砂”を中心にまとまっていて、入学以来、酒、煙草はモチロンの事、援交、カツあげ、そして万引きを一番の楽しみにしていた。
昨日、警察に通報した雑貨屋はオープン以来、亜梨砂たちの度重なる集団万引きに頭を痛め、警察に相談していた。
そこでたまたま昨日が『Xデー』となった訳だが、見張り役の深雪が私服警官に気付かなかったために現行犯として店の外に出た所を全員取り押さえられてしまった。
深雪は亜梨砂たちの報復が怖く自分のミスだと言えずに、たまたま店内にいた未来さんに罪をなすりつけたのだった。
そしてその誤った情報はあっという間に普通科全部に広まり、そこから電気・工学、看護科へと伝わるまで一日とかからなかった。
直接、耳に入らなかったのは当の本人の未来さんだけだった。