エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「ミコ、ケータイはどう?もう使えないんでしょ!?データだけでも残ってないかな……。」
「……う〜ん…ちょっと待って…」
命は、壊された火菜のケータイの具合を見ていたが、
「火菜、残念だけど、データはすべてケータイの本体に入っていたみたいだ。だから……全部消えてる…。」
今の火菜には残酷過ぎる宣告だが、変に期待を持たせても何の意味もない。
すべてを認めた上で、これからの事を話さなければならない。
「えーっ!それじゃあ私、どうすればいい。ケータイがなきゃお母さんとも話せないし、勇やおっちゃんとも連絡取れないよ。私バカだよね。これさえあれば大丈夫って安心して、みんなの電話番号さえ知らないんだよ。」
火菜は壊れたケータイを握り締めて涙を流した。
「火菜、誰だってそうだって!あんまり自分を責めないで……。ねっ!これからの事を二人で考えよう。」
命は火菜の肩を優しく叩いて励ました。
「でも、亜梨砂は何でペンダントまで取っていったんだろう……。」
「……う〜ん…ちょっと待って…」
命は、壊された火菜のケータイの具合を見ていたが、
「火菜、残念だけど、データはすべてケータイの本体に入っていたみたいだ。だから……全部消えてる…。」
今の火菜には残酷過ぎる宣告だが、変に期待を持たせても何の意味もない。
すべてを認めた上で、これからの事を話さなければならない。
「えーっ!それじゃあ私、どうすればいい。ケータイがなきゃお母さんとも話せないし、勇やおっちゃんとも連絡取れないよ。私バカだよね。これさえあれば大丈夫って安心して、みんなの電話番号さえ知らないんだよ。」
火菜は壊れたケータイを握り締めて涙を流した。
「火菜、誰だってそうだって!あんまり自分を責めないで……。ねっ!これからの事を二人で考えよう。」
命は火菜の肩を優しく叩いて励ました。
「でも、亜梨砂は何でペンダントまで取っていったんだろう……。」