エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
―それだ!!
命もそれが気になっていた。
亜梨砂は何で火菜のペンダントを奪って逃げたんだ?
第一、何の為にここまでやってきたのだ。
もしかして中条家が放った刺客なのか!?
もしそうなら、ケータイは壊され、証拠データの入ったペンダントも奪還されたのだから、もう火菜たちに勝算はない。
その後はどうなる!?一人ずつ消されるのだろうか……。
でもそれならば、ケータイも奪うのではないか。
ケータイがあればアドレスが重要データとして使える。
しかし、亜梨砂はとっさにそれを奪い破壊した。
やはり亜梨砂は怒りの矛先をケータイに向け、壊して単なる戦利品としてペンダントに手を付けたのではないのか……。
火菜と命の意見は、あーでもない、こーでもないと堂堂巡りしていた。
どのみち今、亜梨砂を追い掛ける事は出来ないのだから、今はしっかりと策を練るのが得策と思えた。
その後で火菜と自分の今後の事も考えなければならない。
「私、もうココには居られない。亜梨砂に知られたから……。」
と火菜が言う。
確かにそうだ。
火菜はもうココで児島未来としては生きられなくなったのだ。
命もそれが気になっていた。
亜梨砂は何で火菜のペンダントを奪って逃げたんだ?
第一、何の為にここまでやってきたのだ。
もしかして中条家が放った刺客なのか!?
もしそうなら、ケータイは壊され、証拠データの入ったペンダントも奪還されたのだから、もう火菜たちに勝算はない。
その後はどうなる!?一人ずつ消されるのだろうか……。
でもそれならば、ケータイも奪うのではないか。
ケータイがあればアドレスが重要データとして使える。
しかし、亜梨砂はとっさにそれを奪い破壊した。
やはり亜梨砂は怒りの矛先をケータイに向け、壊して単なる戦利品としてペンダントに手を付けたのではないのか……。
火菜と命の意見は、あーでもない、こーでもないと堂堂巡りしていた。
どのみち今、亜梨砂を追い掛ける事は出来ないのだから、今はしっかりと策を練るのが得策と思えた。
その後で火菜と自分の今後の事も考えなければならない。
「私、もうココには居られない。亜梨砂に知られたから……。」
と火菜が言う。
確かにそうだ。
火菜はもうココで児島未来としては生きられなくなったのだ。