エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
その日も未来さんの電話やメールを無視し続けていた駿クンが、夜になって自分から未来さんに電話をしてきた。

「私、チクったりしてないよ! 信じてくれるよね? 駿クン!?」

「それはもうどっちでもいいんだ。 そう思われる事自体、君が悪いんじゃないか!? ていうか俺たちって別につきあってたわけじゃないし、もうこれからは電話とかメールとかハッキリ言って迷惑だから……じゃあ。」

一方的に電話が切れると、未来さんは“心の支え”も失って放心した。

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