エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「はい。それじゃあ二人とも検査しますね。」
その頃、救急病院では勇とサムが検査室へと呼ばれていた。
「それじゃあーお父様はこちらの問診票にご記入いただけますか?まず息子さんから診ますので」
「はい。お願いします。というか私たちは親子ではありません。こいつの保護者に連絡を取りますから先に診てやって下さい。」
「まあ、そうですか。それは宜しくお願いしますね。さあ、それじゃあ勇さんから行きましょう。」
年輩で優しい雰囲気のナースに促されたが勇はすぐには動けなかった。
初めてきた病院のデカさと独特の匂いに勇は完全に圧倒されていて、小さくなっていたのだ。
「勇、大丈夫!怖くないから行っておいで…。その間ににちゃんと“源さん”と話しをしておくからね。」
「……うん。行ってくるね。」
源の名前に励まされて腰を上げる勇だった。
その頃、救急病院では勇とサムが検査室へと呼ばれていた。
「それじゃあーお父様はこちらの問診票にご記入いただけますか?まず息子さんから診ますので」
「はい。お願いします。というか私たちは親子ではありません。こいつの保護者に連絡を取りますから先に診てやって下さい。」
「まあ、そうですか。それは宜しくお願いしますね。さあ、それじゃあ勇さんから行きましょう。」
年輩で優しい雰囲気のナースに促されたが勇はすぐには動けなかった。
初めてきた病院のデカさと独特の匂いに勇は完全に圧倒されていて、小さくなっていたのだ。
「勇、大丈夫!怖くないから行っておいで…。その間ににちゃんと“源さん”と話しをしておくからね。」
「……うん。行ってくるね。」
源の名前に励まされて腰を上げる勇だった。