エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「えっ!? なんであの子がそこへ……。」
今度は未来の母が驚く番だった。
「判りません。でも私が身代わりだとバレてしまってケータイを壊されたんです。おまけに大切なペンダントを奪われちゃって……。だからもうここには居られないんです。」
「まあーなんて事。一体あの子はいつまで私達を苦しめるのか……。判ったわ。とにかく一度帰ってらっしゃい。そしてこれからの事、考えましょう。」
「はい。」
火菜は命との事は会ってから話そうと思った。
今はお互いに混乱しているし…。
ただ、最後に自分の本当の母へのフォローは忘れなかった。
「お母さん、私のケータイが不通になった事で谷川の母が心配しているかもしれません。あそこは見張られているので私が電話する事は出来ませんが、お母さんがどうにかして連絡を取ってもらえませんか!?」
「判ったわ。番号を調べて、状況を見ながらお話しするから安心して。ただでさえ、台風が直撃して心配されてるに違いがいないものね。じゃあ待ってるからね。」
「ありがとう。お母さん。」
火菜は未来の母に心の底からお礼を言って電話を切った。
今度は未来の母が驚く番だった。
「判りません。でも私が身代わりだとバレてしまってケータイを壊されたんです。おまけに大切なペンダントを奪われちゃって……。だからもうここには居られないんです。」
「まあーなんて事。一体あの子はいつまで私達を苦しめるのか……。判ったわ。とにかく一度帰ってらっしゃい。そしてこれからの事、考えましょう。」
「はい。」
火菜は命との事は会ってから話そうと思った。
今はお互いに混乱しているし…。
ただ、最後に自分の本当の母へのフォローは忘れなかった。
「お母さん、私のケータイが不通になった事で谷川の母が心配しているかもしれません。あそこは見張られているので私が電話する事は出来ませんが、お母さんがどうにかして連絡を取ってもらえませんか!?」
「判ったわ。番号を調べて、状況を見ながらお話しするから安心して。ただでさえ、台風が直撃して心配されてるに違いがいないものね。じゃあ待ってるからね。」
「ありがとう。お母さん。」
火菜は未来の母に心の底からお礼を言って電話を切った。