エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
未来の母は、未来が高校である誤解が原因で“イジメ”にあっていた事。

その為に不登校になり家に引きこもっていた事。

その間も執拗なイジメは続き、遂には未来が“死”を選んでしまった事。

そして、火菜には未来の代わりに自分の子供としてフリースクールに行ってもらった事を一気に話していった。

「………そうでしたか。まさかそのような事情とは知らずにすみませんでした。」

望は児島家に起きた不幸な出来事と、我が娘の微妙な立場に胸が絞られる思いがした。

「いいえ、そちらの大変な事情も伺っておりますから……。しかし、本当に申し上げにくいのですが…フリースクールも安全な場所ではなかったのです。」
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