エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
その女は分かり易い場所に居た。

休憩所のような様々な自動販売機の立ち並ぶ前の椅子に座り、望の方をジーッと見ていた。

望もすぐに気がついて、梓に近づいて行くと、お互いすぐに緊迫感はなくなった。

なぜなら二人とも、雨に濡れて全身びっしょりだったからだ。

「とりあえず着替えながら話しましょうか!?」

二人はロッカールームに向かった。
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