エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
すると火菜が命を安心させるように頷いてみせた。
「命。それがいいよ。今日は私の口から両親に話しておくから!」
火菜は命の目をしっかりと見つめて訴えた。
(ああ、そうだった。まずは児島の両親に話しを通さないと直接、親同士が話したらおかしな事になるかもな…。火菜は未来で、未来は火菜なんだから……。)
命は自分の胸の中で事態を整理した。
「判ったよ。じゃあ火菜を送ったら、区役所に寄って!婚姻届をもらいたいから…。そして兄貴たちに見せびらかしてやる!」
命がそう言ったので皆は吹き出した。
「いいじゃない。特に“光”は悔しがるわよ。」
「確かに、アイツはまったくモテないからな。」
「あら、でも今日は車じゃなくて不便ね。」
「そうだ。光に迎えに来てもらおう。」
命の父はそう言うと早速ケータイを取り出してメールを打ち出した。
「命。それがいいよ。今日は私の口から両親に話しておくから!」
火菜は命の目をしっかりと見つめて訴えた。
(ああ、そうだった。まずは児島の両親に話しを通さないと直接、親同士が話したらおかしな事になるかもな…。火菜は未来で、未来は火菜なんだから……。)
命は自分の胸の中で事態を整理した。
「判ったよ。じゃあ火菜を送ったら、区役所に寄って!婚姻届をもらいたいから…。そして兄貴たちに見せびらかしてやる!」
命がそう言ったので皆は吹き出した。
「いいじゃない。特に“光”は悔しがるわよ。」
「確かに、アイツはまったくモテないからな。」
「あら、でも今日は車じゃなくて不便ね。」
「そうだ。光に迎えに来てもらおう。」
命の父はそう言うと早速ケータイを取り出してメールを打ち出した。