エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「もしもし 俺です。すいません…連絡が遅れました。」

「……待っていたわ 黒沢。別にいいのよ アナタだけのせいじゃないし、むしろ私が焦り過ぎた結果だから…仕方ない。というか連絡をしてきたと言う事はまだ私とやれるの? 」

「ハイ。出来る事ならですが……。」

「言ったでしょう。私にはアナタしかいないと! でもバカね〜逃げようとは思わなかったの!?」

「まだ死にたくないですから…。」

「ふふっ そうね裏切りは許さないから…。」

「とりあえず今すぐ屋敷に戻ります。」

黒沢はそう言いながら愛車のエンジンを回した。


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