エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》

「♪♪♪♪♪〜♪♪」

その時、望のケータイが鳴った。

相手は

『児島』

と表示されているので、望は慌ててケータイを開いた。

「はい。もしもし!?」

「児島です。実はお願いがありまして……」

「なんでしょうか……?」

望は母の顔に戻って聞いた。


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