エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
兄の光より、遥かに身長の高い命が、見下ろしながら
「兄ちゃんが縮んだんじゃねぇ!?」
と真顔で言うので、みんなは一斉に笑った。
「はじめまして。児島未来です。」
「ああ、はじめまして。命のすぐ上の兄です。」
「ねえ、じゃあ帰ろうよ。」
命は何故か焦っていたので、そう促した。
「そうね。話しは車の中でしましょう。」
多分、外で愛車に傷がないか必死に確認しているであろう父の元に向かう事になった。
森にはもう、命とヒナがここには戻らないという確信があったが、敢えて黙って見送る事にした。
命と火菜はそれぞれに、このフリースクールにお別れをした。
「さようなら……短い間だったけど、友達も出来たし…本当にありがとう。
「ここが良い所で良かったよ。ありがとう。」
…………………………………
「兄ちゃんが縮んだんじゃねぇ!?」
と真顔で言うので、みんなは一斉に笑った。
「はじめまして。児島未来です。」
「ああ、はじめまして。命のすぐ上の兄です。」
「ねえ、じゃあ帰ろうよ。」
命は何故か焦っていたので、そう促した。
「そうね。話しは車の中でしましょう。」
多分、外で愛車に傷がないか必死に確認しているであろう父の元に向かう事になった。
森にはもう、命とヒナがここには戻らないという確信があったが、敢えて黙って見送る事にした。
命と火菜はそれぞれに、このフリースクールにお別れをした。
「さようなら……短い間だったけど、友達も出来たし…本当にありがとう。
「ここが良い所で良かったよ。ありがとう。」
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