エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
黒沢は屋敷に着くと、美佐子の部屋に直行した。
もしかして“大輔”がいるかもしれない!と思ったが家政婦の里子に尋ねると、
「火葬場で具合いが悪くなられたようで帰ってくるなり部屋で休まれています。」
という事だった。
恐らく、今回の失敗は老体にはかなりのダメージだっただろうと推察され今はそっとして置くよりほかないだろうと思った。
美佐子は部屋にいた。
生まれたままの姿で…。
そして黒沢を見るなりむしゃぶりついて来た。
二人は激しく狂おしく求めあった。
「ずっとこうしたかったのォ〜!!」
美佐子は黒沢の背中に爪を立てて
「し〜ん! しぃーん!!」
と黒沢の名前を叫び続けた。
もしかして“大輔”がいるかもしれない!と思ったが家政婦の里子に尋ねると、
「火葬場で具合いが悪くなられたようで帰ってくるなり部屋で休まれています。」
という事だった。
恐らく、今回の失敗は老体にはかなりのダメージだっただろうと推察され今はそっとして置くよりほかないだろうと思った。
美佐子は部屋にいた。
生まれたままの姿で…。
そして黒沢を見るなりむしゃぶりついて来た。
二人は激しく狂おしく求めあった。
「ずっとこうしたかったのォ〜!!」
美佐子は黒沢の背中に爪を立てて
「し〜ん! しぃーん!!」
と黒沢の名前を叫び続けた。