エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
源を嫌な予感が襲った。
勇に火菜と彼氏の事を話しても理解出来るとは思えなかった。
しかし、火菜のケータイは繋がらないし、源は最終の搭乗アナウンスが聞こえる中、一か八か児島宅の電話に掛けてみた。
しかし、無情にも誰も出ない。
飛行機にも乗らなければ飛び立ってしまう。
「クソォ。」
源は泣く泣くケータイの電源を切ってゲートをくぐって行った。
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