エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
二人の欲望は飽くことがないかの様に熱くぶつかりあったが、美佐子が喉の渇きを潤す為にワインクーラーからロゼを一本取り出して来たので黒沢もグラスを用意して二人はベッドの上で飲み始めた。
すると美佐子が話し始めた。
「私の母親には母性の欠片もなかったの……。この話しを人にするのは最初で最後だと思うけど聞いてくれるシン?」
「モチロン 聞きますよ。聞かせて下さい。」
美佐子は黒沢を“シン”と名前で呼ぶようにした。
すると美佐子が話し始めた。
「私の母親には母性の欠片もなかったの……。この話しを人にするのは最初で最後だと思うけど聞いてくれるシン?」
「モチロン 聞きますよ。聞かせて下さい。」
美佐子は黒沢を“シン”と名前で呼ぶようにした。