エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「な、なんだよ。オバサン。アタシの方が被害者なんだよ!アンタの娘にチクられて、あれからツイテないんだからね。アタシは何やっても……」
「未来じゃない。未来はそんな事してない。それなのに、アナタたちは未来をイジメて、イジメて……死に追いやった。」
「……未来が死んだ?」
アリサが“死”と聞いて顔から血の気がサーッと引いた。
「そうよ。ケータイに遺書を残してね。」
未来の母が未来のケータイをアリサの鼻先に近づけた。
「いつだよ。そんなの嘘だ。」
「嘘じゃないわ。アナタたちが最後に私たちが留守の時にうちに来て、未来を……未来を……未来に何したの? 私たちが帰った時には、未来は自分の部屋で首を吊って死んでたの。さあ!これを読んでみなさい。」
未来の母がアリサと必死に戦っていた。
望と弥生はその後ろで見守っていた。
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