エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》

「いてててェー。」

結局、近くの公園で夜を明かしたサムは、硬い遊具にもたれて寝ていたので体の節々に痛みが走りすぐには動けずにいた。

(今、何時だろう。もう、源は来てるだろうか。)

そんな事を考えていると、一台のパトカーが近付いてきた。

――ヤバい。

サムは急いで遊具のなかに身を潜めた。

――俺をみつけているのか!?


サムはそうに違いないと思い込んだ。
< 350 / 363 >

この作品をシェア

pagetop