エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
「お母さまはまだ生きてらっしゃるのですか?」
美佐子は僅かに頬を引きつらせると
「そうよね…。途中まで話して気になるわよね。」
この家を追い出された母に次に会ったのは……約10年後で私が大学4年の冬よ。
真知子は場末のバーの前で“立ちんぼ”してたの。
分かる?45才の母が“客”を取ってたのよ。
そしてその近くにはなんとあのフランケンがいるじゃない!!
二人は一緒に追い出された後、ずーっと一緒にいたのよ。
私は母に、私が仕組んだ事だとバレてないかと気になってあまり話しもしたくなかったけど、母は久しぶりに成長した娘と再会して喜びを隠せないみたいだった。
普通の母親みたいに
大学は楽しいか?とか
父が代議士になるとは思わなかったとか、ほっとけばいつまでも話し続けそうだったので私は適当に相づちをうって立ち去ろうとするといきなりガシッと私の腕を掴んだの。
美佐子は僅かに頬を引きつらせると
「そうよね…。途中まで話して気になるわよね。」
この家を追い出された母に次に会ったのは……約10年後で私が大学4年の冬よ。
真知子は場末のバーの前で“立ちんぼ”してたの。
分かる?45才の母が“客”を取ってたのよ。
そしてその近くにはなんとあのフランケンがいるじゃない!!
二人は一緒に追い出された後、ずーっと一緒にいたのよ。
私は母に、私が仕組んだ事だとバレてないかと気になってあまり話しもしたくなかったけど、母は久しぶりに成長した娘と再会して喜びを隠せないみたいだった。
普通の母親みたいに
大学は楽しいか?とか
父が代議士になるとは思わなかったとか、ほっとけばいつまでも話し続けそうだったので私は適当に相づちをうって立ち去ろうとするといきなりガシッと私の腕を掴んだの。