エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
その力はものすごくて私は“罵倒される”と身を竦めていたら母は、
「お願い 美佐子。いくらか恵んでくれない?」
と言うじゃない。
私が
「いくら?」
と母に聞くと
真知子はすかさず
3本の指を立てた。
そして
「今日は風邪気味で咳が出てるからまだ誰も声を掛けてくれないのよ〜。良かったわアンタに会って…。」
とうれしそうに言った。
私は
「1回3万で寝るの?」
と聞かずにいられなかった。
すると真知子は
「バカだね〜3回分だよ。」
と言った。
「そんなに安くしてるのにヘンな客ばかりつくのよ。だからアイツを用心棒にしているの。」
「でもアイツはただのデクじゃなかったよ。あっちの方がかなり強くて…男は顔じゃないよ!」
とも言い放った。
私は昔の化粧をして、トリガラみたいにガリガリに痩せた体をピンクのスリップドレスに身を包んだ母の言葉を聞いているうちに吐き気を感じていた。
私はそれまで真知子とフランケンを破滅へと導いた事で自らを戒め、まともには生きられない程だった事を覆えされたのだ。
「お願い 美佐子。いくらか恵んでくれない?」
と言うじゃない。
私が
「いくら?」
と母に聞くと
真知子はすかさず
3本の指を立てた。
そして
「今日は風邪気味で咳が出てるからまだ誰も声を掛けてくれないのよ〜。良かったわアンタに会って…。」
とうれしそうに言った。
私は
「1回3万で寝るの?」
と聞かずにいられなかった。
すると真知子は
「バカだね〜3回分だよ。」
と言った。
「そんなに安くしてるのにヘンな客ばかりつくのよ。だからアイツを用心棒にしているの。」
「でもアイツはただのデクじゃなかったよ。あっちの方がかなり強くて…男は顔じゃないよ!」
とも言い放った。
私は昔の化粧をして、トリガラみたいにガリガリに痩せた体をピンクのスリップドレスに身を包んだ母の言葉を聞いているうちに吐き気を感じていた。
私はそれまで真知子とフランケンを破滅へと導いた事で自らを戒め、まともには生きられない程だった事を覆えされたのだ。