エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
なぜ私だけを残して、冬の海へと車ごとダイブしたのか?
前夜は楽しいクリスマスイブのパーティーをしたばかりだったのに……。
翌日私は友人の家のクリスマスパーティーに呼ばれていて、前々からプレゼント交換を楽しみにしていたがなぜか急に行きたくないと思った。
借金が出来てからというもの贅沢は一切ナシだったのに昨夜のパーティーは豪勢過ぎる程だった。
子供心に
(うちはお金がないのにこんなに贅沢して大丈夫だろうか…。)
と気になった。
幼い弟たちは無邪気にはしゃいでいたけれど、父が枕元に置いてくれていたプレゼントの“時計”も小学生には贅沢過ぎるものだった。
私が素直に喜べずにいると、目を覚ました弟が超合金の合体ロボ、妹がミッキーの大きなぬいぐるみを発見して
「わーいサンタクロースが来た。」
「サンタさん ありがと」
とはしゃぎまわっていたので私も気を取り直してパーティーに行く事にした。
(そうだクリスマスだから特別なのだと…。)
前夜は楽しいクリスマスイブのパーティーをしたばかりだったのに……。
翌日私は友人の家のクリスマスパーティーに呼ばれていて、前々からプレゼント交換を楽しみにしていたがなぜか急に行きたくないと思った。
借金が出来てからというもの贅沢は一切ナシだったのに昨夜のパーティーは豪勢過ぎる程だった。
子供心に
(うちはお金がないのにこんなに贅沢して大丈夫だろうか…。)
と気になった。
幼い弟たちは無邪気にはしゃいでいたけれど、父が枕元に置いてくれていたプレゼントの“時計”も小学生には贅沢過ぎるものだった。
私が素直に喜べずにいると、目を覚ました弟が超合金の合体ロボ、妹がミッキーの大きなぬいぐるみを発見して
「わーいサンタクロースが来た。」
「サンタさん ありがと」
とはしゃぎまわっていたので私も気を取り直してパーティーに行く事にした。
(そうだクリスマスだから特別なのだと…。)