エア・フリー 〜存在しない私達〜《後編・絆》
でも私はそれを見守るしか出来ずにいると、いつ来たのか吉永が私の隣りにいた。
「よぉ! 今日は夜勤だろ?早いな!」
「まあね。」
(アンタと話してる場合じゃないのよ。)
私が彼女らから目を離さずに言うと、吉永も気付いたようで
「おや?珍しいな〜お嬢様のお出ましだ。」
と顔を引きつらせて言った。
丁度、自動ドアが開いた所を弥生が俯いたまま出ていく時に美佐子が入って来て二人はすれ違ったが、お互い気付かなかったようで私はホッとした。
すると奥様は吉永に気付いて担当医にする社交辞令で
「あら!先生。主人がお世話になっております。」
と美佐子がこちらに近づいて来たので私は吉永から離れたが、どうやら弘輔君が彼女に気付いた様で、彼女がタクシーに乗り込む姿を凝視している。
私はヤバい!
そう思うがまた何も出来なかった。
(あぁ!やっと彼女に会う事が出来たのに…なんで!なんでよ!!)
「よぉ! 今日は夜勤だろ?早いな!」
「まあね。」
(アンタと話してる場合じゃないのよ。)
私が彼女らから目を離さずに言うと、吉永も気付いたようで
「おや?珍しいな〜お嬢様のお出ましだ。」
と顔を引きつらせて言った。
丁度、自動ドアが開いた所を弥生が俯いたまま出ていく時に美佐子が入って来て二人はすれ違ったが、お互い気付かなかったようで私はホッとした。
すると奥様は吉永に気付いて担当医にする社交辞令で
「あら!先生。主人がお世話になっております。」
と美佐子がこちらに近づいて来たので私は吉永から離れたが、どうやら弘輔君が彼女に気付いた様で、彼女がタクシーに乗り込む姿を凝視している。
私はヤバい!
そう思うがまた何も出来なかった。
(あぁ!やっと彼女に会う事が出来たのに…なんで!なんでよ!!)