さくら色
「うん。もちろんだよ!」
私は、怜のラブレターをそっと受け取り、にっこり笑った。
「想いが届くといいね。」
「うん。」
はにかむ怜がとっても、可愛らしかった。
「彩乃と水城くんって、仲良いからさ・・・その・・・ひょっとしてって、ちょっと思ってたんだ。」
人の心って、分からないね。
こうして、言葉にしてもらって、初めてわかる事がなんて多いんだろう。
「私と修ちゃんは、ホントになんでもないよ。ただの幼馴染み。もう、絶対的に!」
私はぶんぶんって首を振って答えた。
「あ~~その必死な否定がかえって怪しいゾ!」
いつもの怜だ♪
笑いながら私をからかう。
怜と修ちゃん。
お似合いだと思うな・・・。